五月雨感想

こんばんは。深夜バスに連泊はさすがに身体にこたえるとうふです。

さて、モーニング娘。のコンサート昼夜二回を仙台サンプラザで見てきた感想を書きたいと思います。一応ネタバレ回避の感想から。
グッズで話題と言えばバリバリせんべいですが、今回はコメントが振るっているということで亀井さんのものを買いました。終演後のつぼ八でビールのつまみにして食べたんですが、かなり美味しかったですよ。是非コンサートへお越しの際にはご購入ください。
そして、開演前には後輩に頼まれた吹奏楽コンクール全国大会高校の部のチケットを取るために朝からぴあに並びました。コンクールのチケットが一般プレイガイドで発売されるのは初めて、しかも今回は普段使用している普門館(5000人収容)が改装のため、名古屋国際会議場センチュリーホール(3000人収容)が会場となり販売枚数自体が少なくなることが予想されていました。まあ、結果としては頼まれた分確保できたんですが、その報告をすると当人も同じ公演の分を確保したとのこと。重複した分はどうするのと聞いたらオークションで売りさばく由。全く、初めてのクセに転売をしようとしてますよ、しかも人がとったチケットで。値崩れすればいいと思います。
では、そろそろ感想。

01.色っぽい じれったい
02.LOVEマシーン
03.ラヴ&ピィ〜ス!HEROがやって来たっ。

冒頭、いきなりの三曲連続。しかも、全部がテンションの高いものなので最初から盛り上がります。『色っぽい じれったい』最初のセリフは基本的に二人とも(特に亀井さん)マイクを寄せすぎなので「ガザザ、ザザゾザザ」みたいな感じに。もう少し離してみよう。あと、これはコンサート中ずっと続く傾向なんですが、新垣さんのテンションが頭から高い高い。客席含めた会場中で一番高いのが常に彼女みたいな感じです。ガキさんに引っ張られて会場全体がどんどん高揚していく様が楽しいんだ、これが。

04.大阪 恋の歌
05.ザ☆ピ〜ス!
06.昼:恋のダンスサイト
  夜:恋愛レボリューション21

大阪 恋の歌』なんですが、フリが結構大幅に変わっていました。モトからフリそのものはかっこよかった曲なんですが、全員でユニゾンで動いていたところを前列後列で分けたりして、かなり変化を持たせて仕上がっていました。今回のツアーにはコレオグラファーとして久々に夏まゆみ先生が加わったこともあり、これこそが夏イズムかと感じた次第です。『ザ☆ピ〜ス!』中盤のセリフは久住さんが担当。そこへの周りの絡み方がまだおとなしいというか、優しいという印象です。往年の辻さんや藤本さんのような激しい当たりが出てくるようになれば、いよいよメンバーとして溶け込めたなという感想になるのかもしれません。

07.恋の始発列車 (吉澤/高橋/小川/藤本/亀井/田中)
08.バイセコー大成功! (新垣/道重/久住)
09.ラストキッス (高橋/亀井/田中)
10.男友達 (吉澤ボーカル/亀井/道重/田中/久住)

いろんな組み合わせ大会の時間ですが、ここはなんと言っても『ラストキッス』でしょう。事前にほうぼうのサイトで目にした感想で「亀井さんの歌がうまくなってる」というものがあって、まっさかぁという期待をしていました。実際耳にしたところでは本当に上手くなっていてびっくり。ええ、やるじゃん! みたいな感じです。『バイセコー大成功! 』は基本的にテンション高めでいい感じですね。呆然としがちな客席はもっと頑張ろう。『男友達』吉澤さんも健闘しているんですが、いかんせん偉大なる安倍さんの印象もまだ記憶に新しいだけに、比較対照のハードルがかなり高い。まあ、そこで燃えるタイプの吉澤さんなのでここはツアーを縦に見ていく楽しみの一つかな。

11.そっと口づけて ギュッと抱きしめて/藤本美貴
12.涙が止まらない放課後/紺野あさ美

ソロ二題。藤本さんはこの日は結構調子がよく(特に昼)気持ちよさげに歌っていました。紺野さんは声量は出せるようになってきたので、次なる課題は声の表情、抑揚をどうするか。

13.Memory 青春の光
14.シャボン玉

今回ツアーで最も衝撃を受けたのはここ。衣装と袖からスッと現れる登場の仕方がくのいちみたいな高橋、新垣の二人から始まる『Memory 青春の光 』二人の声がこれほど噛み合うとは。往時の安倍矢口のような絶対の信頼が置ける組み合わせになったのでは? それほどの印象でした。『シャボン玉』は久々の実演ですが、藤本高橋の二人のがなり方がとんでもない。フリに関してはこれまで頭のぶんまわし具合でタメを張っていた一方の雄石川さんが卒業したため、今回高橋さんの一人勝ち状態。

15.初めてのロックコンサート/5期メンバー
16.パパに似ている彼 (吉澤/藤本/亀井/道重/田中/久住小春)

私の見せ場がまだないという振りで歌いだす『初めてのロックコンサート』ですがそうやすやすと小川さん一人に持って行かせません。殊に新垣さんは春からさらに深化させた「表現」を指向しているのがビンビンに感じられてきました。まあ、この組み合わせで負けず嫌いぞろいの五期が互いを意識して張り切らないわけがないので、一人一人のせめぎあいを見るだけでも楽しいですよ。『パパに似ている彼 』この曲、サビのところでメロディとハモりを六期三人と藤本、吉澤、久住の三人とで交互に歌うんですが、後者の声の深さというかドスの利き具合が面白いです。直前の六期三人と比較するとより際立つ按配。

17.AS FOR ONE DAY
18.Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜
19.直感〜時として恋は〜
20.女子かしまし物語2

『直感』Aメロ部分で肩を前方に入れるフリがあります。ここで普通は頭を軸にして回転するところを道重さんが頭まで肩と一緒に振っていて、前回ツアーの頃からずいぶん激しく動いてるなあと印象に残っていたんですが、今回久住さんを見たら道重さんとおなじく頭をぶんまわしていました。いやあ、師弟の絆を感じました。きっと二人で一生懸命練習したんですよ。そのやりかたでいいのかどうかはまた別の問題ですが。『女子かしまし物語2』はお風呂の湯加減を見に行くところなどのバカバカしい面白振り付けが残っていたのが嬉しかったです。

21.THE マンパワー!!!
22.ここにいるぜぇ!

ラストへ向けて、激しい曲二題。特に『ここにいるぜぇ!』はアレンジの関係でジャンプ30%増量中みたいな感じです。

〜アンコール〜
EN01.ふるさと
EN02.Go Girl〜恋のヴィクトリー〜

『ふるさと』流れ星ソロは昼夜藤本さん。力感溢れる声が聴けました。ここで出身地域ごとのメンバーによる組み合わせがあるんですが、これが相性がよくない(特に北海道組と南方組)。ただ、今くらいの人数で声の相性が悪いからという理由でパートを避けていると組み合わせ的に限定されがちになることも目に見えているので、ここは敢えてやってみて回数を重ねることで成長していくほうに賭けたんだとも取れます。前回のちゃんちゃか九人組み手も終盤では結構適応していたし、そこに期待したいです。そして、セットリストのどの位置にあっても「まだそれがあったか」と不意を撃たれる『Go Girl〜恋のヴィクトリー〜』今回は正真正銘「まだあったか」位置のアンコールです。間奏にえらくかっこいいフリが入って盛り上がることこの上なしで幕。

全体的な印象としては、息つく暇なしの激しいコンサートというところ。ゲストが居ない、MCコントが短めなどの諸要因とアッパー曲が固まってくる相乗効果は効き目バッチリです。こりゃ、今後も気合をいれて臨まないと。
今回から本格帯同の久住さんに関しては、何とか食らいついているかなといった印象です。 実際、春ツアーと比べても「久住効果」で先輩達のパフォーマンスが確実に上がっているために、久住さん自身にとっては追いつき追い越すべきハードルがかなり高くなっちゃってる気がします。ただ、彼女自身に伸び代がそれだけあるのも、今回は見てもらえるポジションであることも確実なので、頑張っていただきたいと思いました。