バックの音はしみじみ心になじみます。

こんばんは。ひさしぶりに胆汁吐くまで呑んだとうふです。

しかし、あの苦味は何度経験しても嫌なものですね。普段は感じることの無い内臓の動きがわかるのも辛いです。
さて、そんなわけで武道館を前にして体調は最悪なんですが気力は充実しています。
私は6日そして7日の昼に行ってくるんですがこれでモーニング娘。の石川さんも見納めかと思うと多少の感慨もあるんですよ。
個人的には石川さんのいいところは面白いところにあると思います。普段藤原としゃべるときに石川さんだけはちゃんちゃかさんという二人にしか通じない綽名で呼んでいます。彼女のラジオ番組のタイトルから引っ張ってきた名前なんですが、このうかれた名前が彼女のイメージにしっくりきてしまって以来使い続けているわけです。こんな人はハロプロ広しといえどもこの方だけです。
そしてちゃんちゃかさんは成長のカタルシスを誰よりも体現した存在です。彼女が持つひたむきさ懸命さは何にも代えがたい魅力だと思います。投手にたとえるなら彼女は加入ったころは球がそんなに速いわけでも変化球がキレるわけでもなかった印象の人で正直やっていけるのか不安視されることのほうが多いひとでした。でも、どんなに打ち込まれてもちゃんちゃかさんはかわすピッチングは決してしませんでした。トークの術駆け引き配球を厳しくも丁寧にハロプロニュースで教えてくれたのは中澤さんでした。くじけそうなメンタルをポジティブという無限肯定の言葉で支える術を教えてくれたのは飯田さんでした。コンサートは戦場、一人でも観客の目をひきつけるそのためには誰よりも激しく懸命に踊ることだということを教えてくれたのは保田さんでした。それでもまだまだ不安定だった頃に投げやすい場面で経験をつませてくれたのはハロモニ。オソロをはじめとする番組のスタッフさんたちでした。そしてザ・ピ〜スでその後のローテーション定着につながるセンターでの登板機会をあたえてくれたのはつんくさんでした。
もちろんこのほかにも様々な周りの人達の助けによって彼女はエースとは言わないまでも確実にチームの中心選手になっていきました。
その昔西武にカブレラが来た頃のこと、どんなコースの球もピンポン球のようにホームランにする彼に当時のサンデースポーツの解説者だった元広島大野豊さんは「インハイが打たれてしまうならその更に上を狙うんですよ」とほとんど顔面すれすれのゾーンをCGで示していました。それを見て私は、おいおいそこはボールだよと苦笑交じりに突っ込んだんですが同時にああこうゆうまっすぐな人だからこそドラフト外から這い上がって引退直前まで急速が衰えないピッチングができたんだろうなあとも思いました。
石川さんは、後藤さんや今回の久住さんのようにはじめから期待を一身に背負っていたわけでもなく目立ったところがあるタイプでもありませんでした。でも、そんな彼女でも決して勝負から逃げずに前進することで活躍できることを証明しました。しかも大野さんのように必死でまじめさゆえの面白さを含ませて。
ハロプロの人をおもしろがるのも結構大変です。この娘は大丈夫という裏づけがしっかりしてこそこちらも安心してその所作を笑えるところがあるから。その意味ではちゃんちゃかさんは最高に面白い人でした。
卒業のその瞬間は見れませんが直前の雰囲気を味わってきます。そこまでなら笑っててもいいでしょ? 客席でそんな人を見かけても怒らないでくださいね。
では、行ってきます。