ひとりめっちゃ笑顔なのには、理由があった。

こんばんは。安倍なつみコンサートツアー24カラット@桐生から帰ってきましたとうふです。

桐生市役所のお隣に位置する桐生市市民文化会館が舞台のこのコンサート。わたしは昼夜見てきました。
しかし、このホールは隣の市庁舎が年季入っているだけにすごく立派に見えます。なんかでっかいルーフがついてるし、椅子はすわり心地がいいしね。
しかも、明日16日はこのホールに茂木大輔氏(N響主席オーボエ)率いる木管五重奏が来るとの事。すげえなシルクホール

さあ、ネタバレ回避用戯言のあとで本題。
わたしは昼は十列目真ん中、夜は二階下手側のウイング席(?)で見てました。この昼夜で全く違う環境ってのはよかったです。個人的にコンサートでは近い遠いの問題よりは、アングルを変えて見たいタイプの人なので。
観客の皆さんは開始ブザーが鳴るまで眠ってたりぼんやりしていたりする方が多く、皆さんお疲れなのかしらと心配になるくらいの感じでした。
ま、杞憂だったんですけどね。安倍さんのファンの方々は本番になるときっちり統制がとれてるというか、盛り上がりどころがきれいに揃ってるんですよ。ここら辺、本番前そしてコンサート中も暗転のたびに元気が溢れている後藤さんのファンの方々とはまた違った方向性で圧倒されます。*1
バラードで微動だにせず聴き入る人の割合が多いし、アンコールの「なーっち!」コールがこんなにきっちり揃っているのも珍しい。『さくら満開』でL・O・V・Eが入らないのなんて久しぶりですよ。
そんな信仰心篤いファンに囲まれて安倍さんは頑張っていました。
昼公園の初めのほうは、結構音程声量ともに「どうしたなっち」な箇所も目立ったんですが、そこはベテラン、終盤にはきっちり修正していました。このあたりカントリーの歌が入って一旦ハケることができた構成に助けられた部分も大きかったかも。
今回個人的に楽しみにしていたのは『空 LIFE GOES ON』 気持ちの盛り上げは十分なんだけど、ちょっと温度の上げ方がいきなりすぎというか、入れ込みすぎでコントロールが怪しくなるところも見え隠れする感じではありました。
でも、最後には喝采をあげたくなるんですね。そんな些細なところはどうでもよくなる、どうでもいいと思わせる魅力が安倍さんの歌声にはあるんです(と少なくともわたしは感じました)。
長いハロプロでのキャリア、あまりなだらかでない道を歩んできた安倍さんが歌う「つらいことも時は解決してくれる」という優しいメッセージ。安倍さんの紡ぎだす歌は、涙の谷を日々歩むわれわれへの赦しの言葉なんです。
とまあ、コンサートのキモは安倍さんとその思いをどれだけ共有できるかにかかっていると思うので、人によって非常に評価が分かれそうな感じだとは思いました。
つまりは、安倍さんのコンサートとは「安倍なつみが歌うことのドキュメンタリー」なんだと思います。
ま、ラストのMCでは昼夜二回ともみうなのふしぎっぷりを安倍さんがいじるという「おいおいお前に言われたくないよ」的なおもしろポイントがあったり、『恋のテレフォンGOAL』は四人の中では里田さんが一番脚上がってたなあ、でも、キレの点では石川さんに一歩を譲るかな、なんてマニアック(偏執的?)視点で楽しむこともできるのはひとえにカントリーのおかげでもあります。

とにもかくにも、とってもいい経験でした。安倍さん、カントリー娘。のみなさんそして桐生で九時にはねるという首都圏への帰りを無視したかのような日程にもめげず駆けつけた一騎当千の安倍さんファンにもありがとう、お疲れ様でした。

*1:余談ですが、昼の部わたしの席の前の人が突然のなっちコールにすっごいびっくりしてました。ひょっとしてコンサート初めてだった?いきなり安倍さんのじゃそりゃびっくりするよ。パーティーくらいにしときなパーティーに。というわけでわたし来週はハロプロパーティー@長野に行きます。