会津風雅堂。それからの一週間。

beancurdbrain22005-11-11

会津は遠かったあ。こんばんは。とうふです。

逃した魚は大きいぞ、か。そうかもしれないですよね。

吉澤ひとみ
 モーニング娘。としてやっていく上で最も必要なことは自分の場所を見つけることだと思います。自分の果たすべき役割を見出せなければ、存在意義から問い直さなければならない厄介なことになってしまうから。そんな意味で、吉澤さんがリーダーという立ち位置を見つけたことは本当によかったと思います。心のどこかで自分と周囲を客観的に冷静に観察している視点。それがかつてはみんなの輪の中から一歩引いた姿となって現れていたこともありました。実際にみんなをまとめなければならないリーダーの立場になった今、その視点は彼女の大きな武器になっています。娘DOKYU!11月10日放送分、スタメン落ちして動揺する紺野さんを発奮させるために敢えて厳しい言葉を掛ける姿。それに反論する紺野さんのリアクションを冷静に見る姿。相手の心をしっかりと見て、動き出すきっかけを与える。メンバーの自主性を促すその姿勢はやはりガッタスから学んだものが大きい気がするのは気のせいでしょうか。

高橋愛
 本当にびっくりするんです。『シャボン玉』で二階席まで中身が全開で見えるキック一閃。『女子かしまし物語2』でコサックは本当に図表のようになっていました。誇張じゃないです。コンサートの彼女は本気でこちらの予想を超えたパフォーマンスを見せてくれます。はっきりいって娘。の中ではダントツのレベル。そんな彼女が11月9日配信分フレッツコンテンツの映像では亀井さんと道重さんにいいようにいじられている。いや、ステージ上でだってMCでは新垣さんの格好の餌食になって面白いことをいわなきゃいけない(と本人は考えちゃってる)状況に追い込まれて動きがピタリと止まってしまう。この落差、このギャップ。一回引き込まれたら帰れなくなりそうです。

紺野あさ美
 11月10日放送娘DOKYU!。紺野さんが見せた涙は彼女の芯の部分にある根性の現われだと思います。彼女は誰よりもフリが本来の姿に近い人です。初めてのソロ『涙が止まらない放課後』では不安定な部分も見えるものの、かつてとは比べ物にならないくらいしっかりと声が出ています。できなかったことができるようになる、この事実の裏にあるのはただ一つ「練習」のみです。おそらく彼女には、11月6日放送マジックレストランでぺるさんそっちのけで親子丼をほおばっていた食いしんぼうでほんわかな姿とはまた別の、見えない努力を懸命に行っている姿があるんだろうと思います。娘ドキュメントの頃に努力しても無駄なんじゃないかと吐露していた不安な気持ちは、きっともう彼女の中にはないでしょう。なぜなら努力して練習したことは自分を裏切らないことが今なら確信できたから。それはその姿を見ているわたしたちも同じです。

小川麻琴
 『ザ・マンパワー!!!』だったと思うんですが、彼女が久住さんと並んで歌うパートがあったときにちょっと失礼ながら「うわ、細い!」なんて思ってしまいました。現在のモーニング娘。で一番華奢なのはコドモ体型だという意味も含めて久住さんだと思うんですが、その彼女と並んでも遜色ない感じ。もともと歌ダンスの安定感ではすでに貫禄すら漂わせている感のあった彼女。懸案のビジュアル面でもステージ栄えする金髪なんかともあいまって、ふと眼が行く回数も増えたように思います。11月10日放送のFUNふぃーるどでは誕生日にもらったケーキをホール一個丸ごと食べた、収録直前にケーキ三個食べたなんてべらぼうな話もしていましたが。

新垣里沙
 『Memory青春の光』ではハモリ、『初めてのロックコンサート』ではニュアンスもしっかりコントロールしたヴォーカルを聴かせ、『ここにいるぜぇ!』では嬉しくってしょうがない感じで激しく動き回る、その上五期メンバーのMCでは回し役をこなす。今回のツアーはある意味新垣さんの能力が全開になっているツアーでもあります。そんな彼女の活躍には実はしっかりと裏づけがありました。それがDVDマガジンに収められているツアー初日のバックステージでのコメント。大意は、コンサートに臨むにあたり自分自身に負けないようにそして歌をお客さんに届けたいというもの。ほんとにいいこと言ってるんですよ。11月10日放送のFUNふぃーるどでもびっくりしたエピソードでコンサートのことを話していたし。彼女のモーニング娘。原体験とも言えるコンサートに対する熱いものを感じます。こんなこと聞かされたら、こちらも襟を正して気合を入れてコンサートに臨まなければと思う次第です。

藤本美貴
 上から下までガンガン押し出してくるヴォーカル。キメどころでズバッと入る鉈のようなイメージが彼女にはあります。11月6日放送マジックレストラン、11月7日放送どきミキナイトいずれにも見られるのは自由に振舞う姿です。彼女のそのスタイルは周りを巻き込んで納得させる力がすごいところですね。スタッフサイドの信頼もとみに厚く、マジレスなんかはほぼ藤本さんのリアクション鑑賞会みたいな一面も。11月6日放送BBLのゲスト亀井さん道重さんもスパッと決めてくれる彼女の言葉が心強いといってますしね。吉澤さんが後方からのバックアップ型ならば、藤本さんは先頭でのディレクション型のリーダーシップを取っていると思います。自分のスタイルを変えずにチームの中で調和と存在感を持たせる。言うは易く行うは難いこの言葉をステージ上ではヴォーカルで楽屋内では言動で実行する藤本さんの技量、正直感服です。

道重さゆみ
 今回会津若松に行くことを決めた最大の理由は『直感2』を実演で見ておきたかったのが大きかったんです。その新曲では視線は道重さんに釘付けでした、それほど彼女のこの曲に掛ける気合はすごかった。Aメロ部分での右肩を前に入れるフリでは肩がほとんど膝下の高さまで来る、♪そうだ×3全くそのとおりのところの脚の上がりは当人が目標とする高橋さんレベル。実際に自分でやってみるとよくわかるかと思うんですが、これ並じゃできないというかフルコーラスやるだけで尋常じゃなく疲れると思うんですよ。これまで見てきた印象で言うと道重さんはスタミナ的にそう余裕のあるほうではない、むしろスタミナ切れしやすいほうだと思うんですね。そんな彼女がこれだけ激しくやっている訳は、この曲はここの見せ場はわたしなんだという強い気持ちだと感じるんですよ。この凄さがTVサイズでは伝わってない(11月11日放送時点の音楽番組)のが惜しいというかくやしいところ。是非、ぜひ実演を見てください。

田中れいな
 今日11月11日に誕生日を迎えた田中さん。娘。の中での居場所の話を蒸し返すならば、彼女は久住さん加入前の最年少ポジションよりは現在のほうが生き生きしているように思えます。人一倍パート割りにこだわり向上心ライバル心を前面に出す彼女はやっぱりギラギラとメインポジションを狙う存在であってほしい気持ちがあります。『直感2』の♪あるわけないじゃん、かつて矢口さんがフック満載の歌声で歌い、ツアー途中からは高橋さんがムカつく歌唱で(褒め言葉ですよ!)キメていたパート。それを奪取した今回は内心してやったりだったとも思います。幻のA面『恋は発想 Do The Hustle!』でもメインを獲得していたし、ここ最近の彼女の重用は偶然ではない。そう信じていいんですよね、つんくさん!

久住小春
 新垣さんのところで触れたDVDマガジンはある意味久住DOKYU!といった風情でもあります。リハーサルで練習練習を繰り返す久住さん。それを受けたこのツアーは久住さんの成長記録でもあります。わたしは最初のほうの仙台そして武道館を見ましたが、その頃から比べるとかなり進化してきているのを感じました。特に『パパに似ている彼』で吉澤、藤本、久住の三人で歌うサビパート。以前は二人の声量に押されて全くといっていいほど聴こえなかった久住さんの歌がきちんと聴こえていました。ダンスもしっかりしてきているし何より楽しんでいるのが伝わってくるのが(以前はいっぱいいっぱいが伝わってきてました)よかったです。もちろん細かい欠点を挙げればきりがないんですが(前述の『パパ似て』では聴こえるようになった分音程の怪しさも目立ってきているし、ダンスはポジションからポジションへの移動時に移動のことしか頭にないフシが散見される)そこは仮すに時をもってする部分かなあ、と。あ、髪を下ろした姿はめっちゃ美人さんでした。その点では先輩達をかなり凌駕しているかも?

あー、一人一人書くのは結構疲れるなあ。さ、もう明けて今日は品川に美勇伝を見に行かなきゃいけないから早く寝なきゃ。……ん? 何か忘れてる? 亀? ハテ?