青年館にやけに相性がいいのはなぜ?

こんばんは。レインボー7フラゲ日に届いた美少女教育Ⅱの中に出てきた「ちょボラ」の言葉に言い知れない懐かしさを覚えるとうふです。
うわあ、あったあった。なつかしすぎ。

そんな日に買ったレインボー7全曲レビュー。おまけつき。

1.HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜
ベースラインがバリバリ効いた「カッチョイイ」曲。真ん中辺の吉澤さんによるスキャットフェイクやラストサビの新垣さんの♪YEAH YEAH YEAHなんかこのカッチョイイ感じを出すのに一役も二役も買っていると思います。サビに後述のINDIGOチームが多用されているあたりこのアルバムでの彼女たちの位置づけを端的に示している気がします。では、この曲は吉澤さんにお話を聞いてみましょう。「がーっ!ときてブンブン乗れるの、わかる? つまりは衝動、パッションなわけよ! 岡本太郎さんも言ってるのよ。わーっとなって気がついたら出来てたかんじかな」
2.THE マンパワー!!!
怪しいベースラインの呪術的な動きとフレーズの執拗な繰り返しが故伊福部昭氏の作品を想起させる曲です。PVなんかのシャーマンチックなイメージが一番しっくりくる感じで、曲の性格として応援歌ではないよなあと当時から思っていました。プリミティブな雰囲気を出すダンスや低音がドスドスいう感じ、何かに憑依されたかのような奇声フェイクの巫女さんなどなどライブのほうがより曲の本質的なところに触れられる気がします。では、紺野さんどうぞ。「もぐもぐ……むぐ……あ、今手が離せないので後にしてもらっていいですか?」
3.青空がいつまでも続くような未来であれ!
谷口氏のクラリネットがゴキゲンに頑張っています。主に右のほうにいるので是非注目。そんなプレイに代表されるように素直に楽しい気持ちになれるいい曲です。聴いてくうちに後からじわじわ好きになりそうな感じです。では、このるんるんな曲にはカントリー娘。みうなさんにお話を伺ってみましょう。「えー。青空っていいですよね。ステキです。あ、青空といえば青空フリーきっぷってスゴく便利なんですよ。休みの日にはずーっと電車に乗っていられて、すごくしあわせなんです」
4.大阪 恋の歌
シングルでは正直『NATURE IS GOOD!』のほうばかり聴いていて申し訳なかったんですが、こうやってアルバム曲の中に収められるとアルバムの幅を出すのに一役買ってるというか、それなりの味を出してるような気がしますが、亀井さんどうですか?「え……う……あぁ、ふつうです。いや、じゃなくて。急に来たから……、きた!って思ったんですけどね。なんか……こう……せつない感じです。」
5.INDIGO BLUE LOVE
アルバムを買ってから四日、毎日かなりのヘビーローテーションで聴いてるうちにお気に入りの曲も変遷していくんですが、現時点ではコレ。亀井、田中のいわゆる次世代の中心たるメンバーがいまどのくらいのことが出来るのかを見せてくれる曲。そこを前回のツアーでのMIP*1新垣さんがシメどころをきっちり締めてくれている感じですね。実演に掛けることで進化するタイプの曲だと思うので、コンサートが楽しみです。あと、亀井さんは絶対入れ込むと思うので、それも楽しみです。新垣さん、曲の聴きどころなど。「えー。この曲では意識して歌い方とか発声なんかも頑張ってオトナっぽくしてるので、そこが聴きどころですかね。あと、亀も田中っちもかなりオトナっぽいのでわたしも負けないようにと思って歌ってます、そんなところもできれば聴いてください。あ、それと歌詞もとってもせつないんですよ。短い恋が……(ごめんなさい、あまりに長くて割愛)」
6.レインボーピンク
まあ、あえてコメントするまでもないくらい、一度聴けばそのスゴさが伝わるでしょ、ってな曲ですね。なんかキティ・フィルム製作のアニメの主題歌みたいです。突っ込みどころが二小節おきくらいに出てくるなんてすばらしいことですよ。途中のセリフ部分で妙に上手い一句を詠んじゃってみたりとか、キャキャッキャまでも道重さんの持ちネタとかね。それになんてったってYAYAYAYAで上昇スケールなんですよ! こはっピンクにお話を聞いてみます。「重ピンクさんの歌を聞いて、最初は戸惑ったんだけどこれはやりきらなきゃと思ってがんばっちゃいました。あと、最初のセリフの重ピンクさんは立ち直りが早すぎるので、うそなきだと思いま〜す」
7.色っぽい じれったい
わたしのこの曲の感想はこちら。楽曲大賞投票でも五位に推したお気に入りです。高橋さん、この曲のエピソードなどは。「そうですね。フラメンコです(笑)」
8.無色透明なままで
とにかく藤本さんのポルタメントのニュアンスの出し方が巧い! 娘。加入以来、娘。名義の曲では歌い上げ部分でマイクをびりびりいわせるようなパートが多かった彼女ですがソロ時代にはこんなニュアンス勝負の曲調もハマっていたことを思い出させてくれました。勿論、当時と比べても現在の進化はすごいです。藤本さん。「オウ、モー娘。の番長藤本美貴やで。まあ、ワイがちょいと本気出せばこんなモンや。どや? エエ感じやろ」
9.パープルウインド
♪THE PURPLE WINDのコーラスだけでむせ返るほどの80年代フレーバーをかもし出す素晴らしさ。歌詞の世界観も含めて現代にここまであの頃の空気感を再現できるとは、音楽の恐ろしさです。個人的にこの世界観のアンチテーゼとして中島みゆき『あたいの夏休み』を大推薦。先週のカーボーイで太田さんも指摘したとおり花火がしけったようなこちらの曲の世界観もさいこうです。田中さん、どうですか。「れいなも好きなむらさきが入っててイイ感じ。あやしい曲調も。あと、その中島…さん? れいなよく知らんちゃけ、ごめんな」
10.さよなら SEE YOU AGAIN アデイオス BYE BYE チャッチャ!
想像してみてください。五月七日さいたまスーパーアリーナのど真ん中で声を限りに「さよなら SEE YOU AGAIN アデイオス BYE BYE チャッチャ!」と叫ぶ吉澤さんを。もう、それだけでなんだか「いいコンサート、そして、いいツアーだった!」と力強く言える気がしませんか? その後日本海庄やさいたま新都心東口店で気持ちよく打ち上げることができる気がしませんか。フロアではもちろんこのアルバムがエンドレスリピートですよ、小川さん。「もう。吉澤さんがちょーかっこいいの!!!」
11.直感2〜逃した魚は大きいぞ!〜(全くその通リミックス)
三味線をはじめ音素材がこれでもかこれでもかのてんこ盛り状態。なんだかわやわやがやがやしてるんだけど、これが和太鼓をどこどこ叩いた時に室内がその共鳴した音というか「響き」そのものに満たされて、音を「聴く」というより音が「効く」状態になるのに近い効果を出しててかなり好きです。シングルでもこのくらい思い切ってやっちゃってもよかった、とは言わぬが花かな? 是非このアレンジで実演に掛けてくれないかなあ、道重さん。「身体がわーっ!って騒ぎますね。ダンスでは、ひじが床をこするくらいまで肩を入れますよ」
12.女子かしまし物語
つぶやきさんは呼べるけどタモさんはやっぱり無理なんだとか、そのタモリさんセリフはお前がやりたいだけだろとか、亀井さんの歌い方が妙に大仰だとか、ガキさんに自転車ってのはみんなの共通イメージなのか? などなど疑問点は多いんですが、どうなんでしょうココナッツ娘。のアヤカさん。「みんな、いいなあ。わたしなんて5572ココナッツ、ごーごーななにーココナッツなんだよ。……(歌詞を読む)あ、よかった。なんか適当なのわたしだけかと思っちゃった。それにしても小春ちゃんとかもうちょっと何とかならなかったのかなあ? ミキティの歌詞の意味がよくわからないんだけど、もっと日本語勉強しなきゃ。え? 曲? うーん、Blues HarpがCoolだね」

全体的な感想としては、歌い手のそして曲ごとのキャラクター色がくっきりでているいいアルバムだと思います。正直、期待以上。やられたって感じです。

さて、ここでちょっと冒頭のマクラに戻りますが、美少女教育Ⅱは司会の先生として面白さを遺憾なく発揮している飯田さんとともに、パネラーとして神妙に参加している里田さんやメロン記念日の皆さんなんかに時の流れを感じます。あの頃はこのサイしばチームもおとなしかったんだねえと感慨も深くなってしまいます。そんな彼女らも今ではハロプロ一二を争うわたしがわたしがチーム。前へ前への積極性を実力とともに着実につけた姿を見に、日本青年館に行ってきます。もちろん今も昔もちっとも変わっていない安倍さんもね。

*1:Most Inproved Player 最も伸びた選手