いやあ、すばらしい! いいですよ。
何がいいかって、小川さんの写真集「夏ノ詩」がいい出来なんですよ。
写真集のよさを言葉にするのってなかなか難しいので、これは実際に見てください。今年のハロプロ写真集の中でもかなりのお気に入りです。
と、それだけじゃあまりに不親切なのでもうちょっと。とりあえず、トリミングや構図なんかでかなり「攻めている」のがいいですね。結構大胆に寄り引きを組み合わせてるし、カチカチに固めたショットもスナップ調にラフなショットもあって多角的にも撮れている。
ただ、そればかりが前面に立ちすぎるとアート性とかカメラマンさんの個性が勝ちすぎるものになってしまうところなんですが、素材が柔和で緩い小川さんなのでいい具合にコンセプトの先鋭感と中和されているんですよ。ここが重要。
味付け自体は結構濃い目で組み合わせもトリッキーなのに、素材のほっこり感はどの皿でも感じられるかぼちゃ料理コースってところでしょうか。この例えはかえって分かりにくいですか。
まあ、こうして思うと写真集の出来というのはやはりタイミングも重要な要素なんだと思いますね。「夏ノ詩」には、小川さんの表情や物腰にみせるやわらかさと今回のコンセプトがかっちりはまった奇跡があるわけですよ。わたしのお気に入りの写真集にはそんなものが多いです。「亀井絵里」の儚さや「のの」のおバカさ「Ai Kago」の透明感はやっぱりあの頃のあのタイミングじゃないと出せないものがあったように思います。いま、あんな感じでと注文されてもきっと難しいんじゃないかな(まあ、写真集を出すこと自体が難しい方も混じってたりしますが・・・・・・)
それを考えると巷でも言われているとおり、道重さんの写真集は急務だと思います。「50W」のような着せ替えコンセプトはいかがでしょう?