確かに、六期には根性物語は似合わないかも。

いやあ、久しぶりに読み返しました。娘。物語
いわずと知れた、なかよしで好評連載されていたモーニング娘。各メンバーをフューチャーした実話に基づくドキュメンタリータッチマンガ……なんて言っても、もしかしたら何のことやらっていう方もけっこういらっしゃるのかもしれないですね。
なにしろ、連載開始はザ☆ピ〜ス!発売前。第一回のメインは加護さん。ミュージカルLOVEセンチュリーに挑戦がエピソードという隔世っぷり。
旧いDVDなんかを見たときに感じるような懐かしさもあるんですが、これを読むと当時の空気感なんかも思い起こされます。
例えば、石川さんがデビュー時から変えていなかった黒髪を明るめの茶に変えたなんてことがあったなあと懐かしみ、当時はそれも結構オオゴトな扱いだった気がするけどその人がいまや金髪でバニーちゃんだもんなあ。ああ隔世。というような気分に浸れるわけです。
プッチモニのスタジオライブ、準備不足で出来が悪かったことをホテルの保田さんの部屋に謝りにいった吉澤さんが、いまやダンスレッスンで準備ができていなかった小春ちゃんをしかるリーダーになってたり、辻加護卒業までの連載期間では基本的に「まだまだな新人」扱いだった五期の皆さんがいまや卒業してたり本体の中核を担う存在になってたりと、その手の感慨に耽るには事欠きません。
個人的に大好きな小ネタは、デビュー前のレッスンに明け暮れる藤本さんが行きつけの定食屋さんのテレビでモーニングさんを見て、「いつかあたしも……(あの舞台に)」とまなじりを上げる場面。ミキティの雑草魂ここにありです。
基本的には往年のジャンプよろしく「努力、友情、勝利」が通奏低音として流れているマンガなので、その薫陶を受けて育った方ならきらりん☆レボリューションよりは読みやすいと思います。まだ、読まれていない方にはオススメします。石川さんの回には在りし日のあさみさんの姿も。こんな昔から頑張ってたんだなあ。
そのあさみさんも卒業とは。ああ隔世。