ハロプロMVP、投票

締め切りをだいぶ過ぎてから投票してしまいました。申し訳ないことです。


ワイルドカード 辻希美
今年のハロプロを振り返るとき、無視することができないトピックとして加護亜依さんの活動停止が挙げられると思う。外的にも内的にも大きな衝撃を与えたこの出来事。もっとも大きな余波を受けたのがユニットの相方である彼女でした。
それでも、辻さんは変わらずいつもの「辻ちゃん」の笑顔を見せてくれていた。
たぶんこのことの意味は思っているより大きい。もし、あれで彼女まで潰れてしまっていたら、そうでなくともその表情に翳りが見えるようなことになっていたら……
現状唯一のレギュラーであるキュリアス・ノノは正直言って微妙だし、結果としてリリースは一曲も無かった。お世辞にも成果のあった年だとはいえないけど、それでもなお、彼女がハロプロの大事な部分を支えてくれていたんだと思う。


第五位 松浦亜弥
二十歳を過ぎてからが俄然面白くなった。本人いわく「いろいろと意見が言えるようになってきた」実際、コンサートでの生演奏導入など本人提案のモノが実った年でもあった。ここのところ盛んに口にしている「アイドルとしての自分、素の自分」あたりの話は、その内容自体はともかくとして、そうゆう葛藤する自分をオープンにできる力の抜き方を覚えたことが最大の「進化」だと思える。
マネージャーさんの苦笑いが見えてきそうなANN後半期でのタブーなきトークGAMでの見ているこっちがうんざりしてしまいそうなミキティとの蜜月ぶり、そしてライブで心底楽しそうに歌い上げる姿。やっぱり彼女は自由なほうが断然楽しい。


第四位 道重さゆみ
実は印象ほど巡ってくるチャンスが多いわけじゃない。それでも記憶に残る活躍が多いのは、ひとえに彼女のセルフプロデュース能力に負うところが大きいと思う。お試しでまわってきた機会に結果を出して「勝ち取った」ものの多さが何よりの証左。はちゃめちゃなお弁当を作ったことが次のお弁当作り講座につながり、それがお料理の先生のブログで語られるエピソードとして波及していく循環を生み出す。ソロラジオもこれまでのトークの実績で「こいつなら任せられる」と納得させたからこその起用なはず。
自分を一人でも多くの人に売り込もうという姿勢はライブでも変わらず。身体を大きく動かす意識の強さは特筆もの。表面的な方向性があまりに違うので気づきにくいけど、そのメンタリティはかつての保田さんを髣髴とさせる。


第三位 久住小春
やっぱりその時「歴史は動いた」んだと思う。
それが目覚まし時計のけたたましい音と一緒になーさんが落ちてきたときなのか、おはスタ恋☆カナのラストキメポーズをあさっての方向のカメラにばっちり決めたときなのか、子供たちで溢れる幕張メッセのステージに飛び出してきたときなのか、テレビ東京前の道路で三十人近くのエキストラと一緒にバラライカコサックを踊ったときなのか。
「アイドルにとって大事なことは歌がうまいとか可愛いとかだけじゃない、見る人をしあわせにできることが大切なんだ」というのはきらりちゃんが学んでいくアイドルの要諦ですが、まさにこの言葉どおり、有無を言わせぬイキオイで見る人をしあわせにしてくれたのが今年の彼女だったと思う。冷静に見ればスキル的にはまだまだだけれど、めんどくさい理屈とか抜きで楽しめた存在。


第二位 石川梨華
権藤権藤雨権藤。権藤さんは雨のときは休めただけ石川さんよりマシだよなあ。こんな風に思ってしまうくらい、今年も彼女の登板機会の多さはすごかった。これだけ投げていれば当然いいときも悪いときもある。でも、彼女がすごいのはどのマウンドに立っても全力投球だったこと。そして、厳しい状況で投入されてもただでマウンドを降りるようなことが一度もなかったこと。
ちゃんちゃみでのテンションの乱高下、BBLやbeauty hour 21でのメンバーとのギクシャク感、突然のド金髪にバニーガールと賛否はあれど、これだけファンシーンに話題を振りまき、次はなにをやるんだろうと期待させてくれた人もいない。
自身が目標に掲げていた3C。チャンス、チャレンジ、チェンジ。その言葉どおりの一年だった。


第一位 新垣里沙
マルチな人になりたい。
そう言っていたのは、ハロプロアワーだったっけ。このときのトーク相手の亀井さんは「マルチってなんですかぁ?」とアホアホな返しをしていたけれども。
彼女がマルチな能力を目標に掲げたのには、たぶん周囲のそうゆう期待を自分でも感じていたからだろうと思う。「頑張るので、見ていてください」今年に入ってから新曲発売やアンケートなんかのQ&Aでことあるごとに答えていた言葉。バックステージでの努力をあまり見せない彼女だけに、具体的な頑張ってる姿を垣間見れるのは「自分がだめだったハロモニを何回も見返して勉強する」といったくらいのエピソードがたまに聞こえてくるくらい。
でも、そんな瑣末な情報をしらなくたって、コンサートやミュージカルの舞台に乗るたびに、ハロモニでまわし役を務めるたびに成長がはっきりと見てとれた。その伸び幅とスピードにはただただ圧倒されるばかりだった。
この一年で彼女のポジションも大きく変わった。紺野さん小川さんが抜け、光井さんが入った今年は「5期の末っ子」や「年下チームのアネキ分」から「モーニング娘。の中核」となる大きな変動の年だったと思う。今後背負っていくものはますます大きくなると思うけど、きっと大丈夫。そう信じさせてくれる貴重な存在です。