バックラインが強力

さて、フロントセンターに小春ちゃんが鎮座しました新生モーニング娘。いよいよ小春ちゃんが名実ともに「エース」の冠を戴く時代になったと感じられる写真ですね。
まあ、しかしこの「エース」という言葉くらいあいまいな称号もないっすよね。リーダーなんかと違ってオフィシャルなアナウンスがあるわけじゃないし。
そもそも「エース」の定義自体がチーム事情や歴史的背景によって変遷してきてます。
かつては権藤権藤雨権藤に象徴されるような一人の圧倒的な存在にチームの命運がかかっているというのが「エース」と呼ばれていたような感じでした、モーニングで言えば後藤さんのような。が、さすがに個々の役割分担と分業制がきっちり決まってきた現在、この基準でもってエース判定をする人はいないでしょう(エースが一人もいなくなっちゃうからね)。
レイオフとかの短期決戦ならまた違ってくるんですが、現在ではシーズンを安定して投げ抜き、コンスタントに相手を抑える、できるならそれをなるべく多くの回で、ってのが求められるエース像なんじゃないでしょうか。
その意味で言うと現在のモーニングの中でわたしのイメージするエース像に一番近いのは高橋さん。持てる能力をフルに使って高いレベルのパフォーマンスをコンスタントに提供する。もちろん出来のよしあし、状況のよしあしはあるけれど、基本的にはそんな事に左右されずに自分の仕事をする。そして時には緊急リリーフに登板したり(高橋愛のテッテケラブリーetc)、ここ一番の場面でさすがと言わせる内容をみせる(リボンの騎士)。なんてところがそんなイメージを抱かせます。
春ちゃんはイメージとしては「3番」かなあ。ガッツンガッツンHR打つんだけど三振も多いって感じ。
エース不在なんてことが言われて久しいモーニングですが、わたしの感覚ではいないのは技術や実績を超えたところにある圧倒的な存在感で勝負する「4番」タイプだと思います。ま、この要素はベテランでないと醸し出せない部分が多分にあるので今の娘たちにすぐに求めるのも酷な気もしますが。じっくり時間をかけていけば、ガキさんはそうなれそうではあるんですけどね。