楽曲大賞1997-2006

思えばこの賞が設立されたハロマゲドン直後の2002年というのはハロー!プロジェクトの方針が「モーニング一極集中」から「ユニット群立」へと転換したポイントであったと思います。やっぱこの手のランキングものはいろんなユニットが顔を出さないと面白くない。例えば上位がモーニングばかりで占められるなんてことになったらあんまり面白くないよね。もし、2001年以前に同様の企画をやってたらたぶんそんな結果になったと思うんですよ。その意味ではこの企画もオフィシャルの動きにファン側が敏感に反応した時代の産物なのかなあとおもったり。
ま、そんなことは置いといて、わたしの選考はこちら。


楽曲部門
1.シャボン玉/モーニング娘。
2.Say Yeah! ―もっとミラクルナイト―/モーニング娘。 
3.HOW DO YOU LIKE JAPAN? 〜日本はどんな感じでっか?〜/モーニング娘。
4.涙の星/後藤真希
5.青空がいつまでも続くような未来であれ!/モーニング娘。
総評
シャボン玉
れいなちゃんが歌いだして高橋さんが引き継ぎ、道重さんがセリフをかます。2007年8月の今時点で次のシングルこんな感じですよと言われても全然違和感がないパート割ですが、これが6期のデビュー曲。「せめぎあいと軋み」が最も体現されている曲だと思います。ホーンセクションのTb村田陽一氏もやたらかっこいい&豪華。
ラクルナイト
紺野さんがオーディションを受けるきっかけになった運命の曲。とにかく始まりからの疾走感と盛り上がりはモーニング娘。が到達した一つの極点ですね。辻加護アジテーション後の目まぐるしく交替するソロパートの嵐は、わたしが思うモーニング楽曲の最大の強みである「声質のせめぎあいと軋み」がよい感じに出ていて大好きな箇所の一つです。
HDYLJ?
モーニングの楽曲の重要な要素のひとつに「ガキさんがおもしろくはじけてる」というのが確実にあると思うんですよ。彼女がいい感じならその曲は絶対におもしろい。その意味で選考対象中最強な一曲。サビのソロパートをまわすのが、田中、小川、亀井、新垣という当時のいわゆるフロントメインメンバーじゃない娘たちってのもポイント。メイン連中以外にもこれだけのパワー持ってるやつらがいる。その層の厚さってのがモーニング娘。というユニットのほかには無い厚みとして感じられるわけです。
涙の星
わたしにとってバラード曲って滅多に「当たり」がないけれど、当たるとものすごく好きになる部類のものなんですよ。で、ハロプロ数あるバラードの中でも一押しなのがこの曲。具体的にどこがどう好きかって挙げるのは難しいですが、要素の一つは後藤さんのヴォーカルの「強さ」が感じられるとこですかね。
青空がいつまでも…
該当年のわたしの投票では次点の6位扱いだったんですが、今回入選。やっぱり実演での圧倒的な一体感は経験すると好きにならざるを得ない感じです。ホーンセクションでぶりぶり吹いてるバリサクやノリノリなクラリネットなんかもたまらない。


PV部門
1.Do it! Now/モーニング娘。 
2.女子かしまし物語/モーニング娘。
3.ずっと 好きでいいですか(Another Edition)/松浦亜弥
総評
とりあえず、Do it! Nowの完成度には脱帽。予算と手間と発想がこれでもかと注ぎこまれてる感じがするもんなあ。確かにここ最近のPVに比べてお金があった時代の産物かもしれないけど、それだけじゃない作りこみの丁寧さやシーンの深読みをさせる画作りまで、よく考えられてる。かしまし物語はアイデアとディテールへのこだわりが見事。ずっと好きでいいですかは更にアイデア先行型でここまでやると好き嫌いはっきり出そうな気がするけれど、わたしは大好きです。


アルバム部門
1.レインボー7/モーニング娘。
2.4th「いきまっしょい」/モーニング娘。
3.Naked Songs/松浦亜弥
総評
レインボー7はとにかく構成が文句なし。マイクチェックで始まってアディオスBYEBYEチャッチャで終わるんだよ(笑) んで、イキオイ至上主義みたいなボーナストラックが二つもついてくるなんて、お得感満載。いきまっしょいはわたしがはじめて買ったハロプロの音源という個人的な思い入れがかなり強い。内容的も今に至る娘。のカラーが定着したアルバムだと思います。Naked Songsは歌い込みかたやホーンセクションのプレイなどなど個人的にマジで参考にしちゃってる一枚。既存曲をアレンジ変えてスタジオセッションっていうコンセプトがいかにも瀬戸さんって感じが嬉しい。


推しメン部門
亀井絵里モーニング娘。
総評
99%ぽけぽけぷー。残りの1%分でとんでもないパフォーマンスが出てくる。目が離せません。